大分県別府市で2022年に発生したひき逃げ事件で、大学生2人が死傷した事故をめぐり、けがを負った男性が指名手配中の八田與一容疑者を相手取り約450万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が29日、福岡高裁であった。
二審で賠償額を増額
松田典浩裁判長は、一審・福岡地裁判決が八田容疑者に約152万円の支払いを命じたのを変更し、原告側の請求通り約450万円の支払いを命じた。八田容疑者は一審、二審を通じて一度も法廷に姿を見せず、答弁書の提出もなかった。
判決確定後の手続き
判決が確定すれば、八田容疑者は賠償責任を負うことになる。支払われない場合、原告側は相手の預貯金などを差し押さえる強制執行の手続きを取ることができる。
事件の概要
事件は2022年6月29日夜に発生。別府市内の交差点で信号待ちをしていた2台のバイクが軽乗用車に追突された。当時19歳だった大学生1人が死亡し、大学生の男性もけがを負った。大分県警は軽乗用車を運転していた八田容疑者を指名手配している。
一審の福岡地裁判決は1月に下され、八田容疑者に慰謝料など約152万円の支払いを命じていた。男性は請求の一部が認められなかったとして控訴していた。
八田容疑者は現在も逃走中であり、行方は分かっていない。今回の判決により、賠償額が増額されたことで、被害者側の救済が一歩前進した形となる。



