二本松市の認可保育所「すまいるえくぼ」(2021年3月末閉園)の元園長による暴行事件を巡り、日常的に体罰や虐待を受けていたとして、当時在園していた園児4人が元園長と運営会社、福島県、二本松市に計約600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、福島地裁でありました。
判決の内容
福島地裁の川淵健司裁判長は、元園長による虐待行為を認定し、県など4者に計約320万円を支払うよう命じました。判決によると、元園長は園児4人に対し、泣いた場合に長時間立たせる、胸ぐらをつかんで揺さぶる、平手でたたくなどの虐待を繰り返していました。
虐待の実態
元園長は2017年の開所当時から、4人以外の園児にも虐待を繰り返し、2020年度以降は「死ね」「殺すぞ」などの暴言を吐いたり、園児を投げ飛ばしたりするなど、虐待をエスカレートさせていました。
市と県の責任
市と県に対しては、2019年4月に虐待行為を予見させる通報があった時点で、元園長だけでなく、他の保育士にも事情を聴いていれば、その後の虐待行為を防止できたとして、責任を認めました。
元園長の主張
元園長はこれまでの尋問で「(虐待と)しつけとの区別の理解が乏しかった」と主張していました。元園長は園児3人に対する暴行の罪に問われ、懲役2年、執行猶予5年とした福島地裁判決が2021年6月に確定しています。



