福島県内で特殊詐欺被害が急増、今年上半期で昨年超えの被害総額
福島県警は27日、2025年上半期(1~6月)の特殊詐欺被害状況を発表した。それによると、被害総額は約3億2000万円に上り、既に昨年1年間の総額(約2億8000万円)を超えた。被害件数も75件で、昨年1年間の67件を上回るペースとなっている。
手口の特徴と注意喚起
県警によると、特に目立つのが「オレオレ詐欺」と「還付金詐欺」だ。オレオレ詐欺では、息子や孫を装った電話で「会社の書類をなくした」「至急お金が必要だ」などと言い、現金をだまし取るケースが相次いでいる。還付金詐欺では、市役所職員を名乗り「医療費の還付金がある」と電話をかけ、ATMから振り込みをさせる手口が確認されている。
また、最近ではSNSやマッチングアプリを利用した「ロマンス詐欺」や、架空の投資話を持ちかける「投資詐欺」も増加傾向にある。県警の担当者は「犯人は手口を巧妙化させており、電話やメールでの不審な連絡には決して応じないでほしい」と注意を呼びかけている。
被害者の傾向と対策
被害者の約7割は60歳以上の高齢者で、特に一人暮らしの女性が狙われやすいという。県警は、家族間での連絡を密にし、不審な電話があった場合はすぐに警察や家族に相談するよう促している。また、自治体と連携し、高齢者向けの防犯教室を開催するなど、被害防止に力を入れている。
県警は「『お金』『キャッシュカード』『ATM』という言葉が出たら、まず詐欺を疑ってほしい」と強調し、引き続き警戒を呼びかけている。



