洋上風力発電所の建設計画をめぐり、秋田県と千葉県の公道において、調査のために掘削された試掘跡が、仮復旧のままで2年以上経過していることが23日、両県への取材で明らかになった。その数は合わせて約500カ所に上る。試掘は三菱商事などで構成される企業連合が実施したが、昨年8月に撤退を発表。両県は早期の完全復旧を求めている。
仮復旧のまま長期放置
両県によると、仮復旧の状態は周囲よりも表面のアスファルト舗装が薄いため、速やかに本復旧に移るのが通常だという。しかし、企業連合は仮復旧開始から2年以上が経過した今年4月にようやく本復旧に向けた作業に着手した。完了は秋田県で今年11月、千葉県で来年11月を予定している。
企業連合の説明
企業連合の担当者は取材に対し、「実施可能な箇所から順次着手している」と説明し、作業が遅れているとの認識はないと述べた。
試掘の経緯
企業連合は2023年6月から2024年7月にかけて、送電線埋設のため、国道や県道を試掘し、水道管などの位置を調査。秋田県では約20キロメートルに約100カ所、千葉県では約50キロメートルに約400カ所を掘削した。掘削直後には土や砂、薄いアスファルトを舗装する仮復旧を実施したが、昨年8月に企業連合が建設費高騰を理由に撤退したため、本復旧作業が留め置かれていた。
両県は早期の完全復旧を求めており、今後の対応が注目される。



