静岡県浜松市浜名区三ケ日町にある初生衣(うぶぎぬ)神社で、市指定の有形民俗文化財「織殿(おりどの)」に付属する「神庫(しんこ)」の屋根銅板が盗まれる被害が発生した。近隣の三つの神社でも同様の被害が確認されており、静岡県警細江署が窃盗事件として捜査を進めている。
発見の経緯と被害状況
浜松市によると、19日午前5時すぎ、初生衣神社に参拝に訪れた人物が、神庫の銅板屋根がないことに気づき、神社関係者に連絡した。神庫の屋根(約4平方メートル)の銅板がはぎ取られていたほか、本殿の屋根も約9平方メートル分が被害に遭っていた。市の担当者は「明け方に大きな音を聞いたという住民もいる」と説明している。
近隣神社でも被害
細江署や市の調査によると、三ケ日町内では5月に入ってから、浜名惣社神明宮、都筑神社、猪鼻湖神社でも同様の銅板盗難被害が報告されている。細江署は被害届を受理し、窃盗の疑いのほか、建造物侵入などの容疑も視野に捜査を進めている。
金属盗難の背景
銅の価格は世界的に高騰しており、転売目的の盗難が全国的に多発している。浜松市内でも、銅製の水道メーターが盗まれる事件が相次いでいる。初生衣神社は機織りの祖神をまつる由緒ある神社で、今回の被害は文化財保護の観点からも深刻な問題となっている。



