銅材料転売で得た金、高級クラブ代に使ったと供述
変圧器メーカーである愛知電機(愛知県春日井市)の元社員が銅材料を不正に発注していた背任事件で、元社員の山口慎介容疑者(50)=名古屋市昭和区=が「銅材料を転売し、得た金のほとんどを高級クラブ代などに使った」との趣旨の供述をしていることが、県警への取材で明らかになりました。
県警捜査2課によると、転売額は2013年5月以降で少なくとも3億3千万円に上ります。山口容疑者は取引先や知人らにもおごっていたとみられています。
不正の手口と経緯
山口容疑者は当時、愛知電機の資材調達部門に所属していました。2011年から、事件で銅材料を不正に発注していた名古屋市北区の商社の担当をしており、この商社にとって愛知電機は最大規模の取引先だったといいます。
愛知電機は不正の発覚後、山口容疑者と商社に損害賠償を求めて提訴しています。訴訟記録によると、同容疑者は別の取引先の知人に報酬を渡し、入手した銅材料をトラックで買い取り業者に運ばせていました。この知人から退職を伝えられた際には、食事に誘うなどして引き留めていたといいます。
逮捕に至るまで
山口容疑者は、2024年に社内の手続きを経ずに名古屋市北区の商社に約840万円分の銅材料を注文したものの、会社に納入せず、会社に損害を与えたとして18日に逮捕されました。
この事件は、企業内部の不正が長期間にわたって行われていたことを示しており、今後の捜査で更なる詳細が明らかになることが期待されています。



