東京都練馬区長選(4月12日投開票)で、小池百合子都知事が全面支援した前都議・尾島紘平氏(37)が、自民党や国民民主党などの推薦を受けながら約3万票の大差で敗れた。この結果は「練馬ショック」と呼ばれ、地方選での自民推薦候補の相次ぐ敗北を象徴するものとなった。尾島氏が朝日新聞のインタビューに応じ、敗因や小池氏との関係を語った。
敗因は「負の相乗効果」
尾島氏は敗因について「一番の敗因はまだわからない」としつつ、「若い候補者であることと、多くの政党推薦を受けたことが『負の相乗効果』になった」と分析する。「閣僚や小池さんが応援する中、スーツにネクタイをした37歳の私が選挙カーの上から笑顔で手を振る姿に、有権者は『私たちと同じ目線で生活の大変さをわかってくれるのか』と疑問を持ったのではないか」と振り返る。
若さはプラスにならず
「政治の世界を歩んできた生活感のないエリートに見えたかもしれない」と尾島氏は語る。実際には苦労の連続で、約15年前の応援依頼では玄関で塩をまかれたり、名刺を破られたりした経験もある。地道な相談対応で徐々に支持を広げてきたが、「政治家としての目線で物事を捉え、有権者目線を持てていなかった。人間として修業し直したい」と反省する。
政党推薦が油断を生む
自民、国民民主、都民ファースト、東京維新の会から推薦を得たことについて、尾島氏は「私自身の油断や慢心につながった」と総括する。「過去の選挙経験から政党推薦を重視し、各党との調整に労力を費やした結果、立候補表明が投開票の約1カ月前になった。告示日に多くの政治家が駆けつけた光景に満たされてしまった」と述べる。
「政治家同士の身内ノリで、選挙ではなく政局に終始してしまった。有権者には『政党にがんじがらめ』『しがらみだらけ』と映ったのだろう」と悔やむ。
「育ての親」小池氏への思い
尾島氏は小池都知事を「育ての親であり、師」と表現。小池氏は何度も応援に入ったが、その支援が逆に有権者の反感を買った可能性にも触れた。今後の活動については「一から有権者目線を磨き直し、再び政治の世界に挑戦したい」と意欲を示した。



