被災地のラジオパーソナリティー、地元愛芽生え自信に
2026年5月8日 16時00分(更新)
「何もないし、嫌いやった。でも、今はここに生まれて良かったと思う」。能登半島地震と奥能登豪雨で被災した中山真さん(30)が誇らしげに語る。石川県輪島市町野町の災害FM「まちのラジオ」のパーソナリティーとして、取材で駆け巡るうち、地元への愛着が湧くようになった。
昨夏にラジオを始めた当初、緊張して憂鬱そうだった中山さん。今春、久々に再会すると、見違えるように堂々としていた。住民たちから「しゃべるのがうまくなったね」と褒められ、自信がついてきたという。「町民に元気になってほしい」と願い、放送に臨む。
豪雨では最愛の姉美紀さんを亡くした。「自分は伝える側。いつかは語り部をすることになるかも」と将来を見据える。ラジオで培った発信力を生かし、自身の経験を町野町から伝え続ける。そんな未来が見えた気がした。(猿渡健留)



