岐阜県中津川市の住宅火災で高齢男性を救出 ALTの米国人女性に感謝状
岐阜県中津川市で発生した住宅火災において、自力での脱出が困難となっていた高齢男性を救出した功績が認められ、同市消防本部は2026年3月31日、市内の小中学校で外国語指導助手を務める米国人女性、レーガン・ミラーさんに感謝状を贈呈しました。この火災は3月16日午後4時40分ごろ、同市付知町の80代男性宅で発生し、鉄骨2階建ての住居と併設の木造平屋の店舗を焼く被害をもたらしました。
帰宅途中のALTが煙を目撃 迅速な判断で救出へ
車で帰宅途中だったミラーさんは、火災現場から上がる煙を目撃し、すぐに建物近くに停車しました。出火場所を確認しようと裏側に回ったところ、70代の妻から男性が建物内に取り残されていることを知らされます。妻が指さす方向を見ると、男性は1階窓のすぐそばで意識がもうろうとしており、ミラーさんは即座に救出を決意しました。
「最初は腕の力だけで引っ張りましたが、それでは無理でした。そこで、日本のテレビドラマで見たやり方を思い出し、外に出すことができたのです」とミラーさんは振り返ります。窓を開け、男性の腕を取り、背負うようにして引き出し、安全な場所へ避難させたのでした。市消防本部によれば、男性は中等傷で病院に搬送されましたが、現在は退院して回復しているとのことです。
消防長が勇気ある行動を称賛 「命に関わる状況だった」
感謝状の贈呈式は中津川市の北消防署で行われ、宮嶋保彦消防長は「救助が遅れれば命に関わる状況だった」と指摘し、ミラーさんの勇気ある行動を高く評価しました。宮嶋消防長は英語で「We honor your courage and decisive action」と感謝の意を伝え、地域の安全への貢献をたたえました。
ミラーさんは「命が助かってほっとしています。地域のたくさんの人が消火や救助に尽力している姿を見て、付知に住んでいて良かったと思えました」と語り、地域コミュニティへの思いを共有しました。この救出劇は、緊急時の迅速な判断と国際的な協力の重要性を浮き彫りにしています。
中津川市消防本部は、火災予防と早期対応の徹底を呼びかけるとともに、ミラーさんのような市民の勇気ある行動が地域の安全を支える一例として、今後も啓発活動を続けていく方針です。この事例は、災害時に誰もが役割を果たせる可能性を示す、感動的なエピソードとして記憶されるでしょう。



