インターネット通販などで利用可能な「電子ギフト」の買い取りサイトを巡り、消費者に不利益をもたらす悪質な業者が問題となっている。特定適格消費者団体「消費者機構日本(COJ)」は、買い取り金額の90%を手数料として差し引くなど、消費者に著しく不利な条件を分かりにくく表示する二つの事業者とサイト名を公表し、注意を促している。
問題の業者とサイト
公表されたのは、ネクスト(福岡市)が運営する「買取ヤマト」と、ネクストワールド(東京都渋谷区)の「信和ギフト」である。両社の代表取締役は同一人物と見られ、無関係の別の買い取りサイトと類似した名称を使用しているため、COJは消費者が混同しないよう呼びかけている。
利用規約の仕組み
両サイトの利用規約には、「お急ぎ依頼をした場合、90%を手数料として差し引く」と記載されている。しかし、買い取りを申し込むと「お急ぎ依頼」の項目が自動的にチェックされる仕組みになっており、多くの消費者が気付かないうちに高額な手数料を取られる可能性がある。
また、チェックを外して通常の申し込みをした場合でも、代金の振り込み時期が「通常2年前後、最大10年以内」と設定されており、長期間にわたって支払いを受け取れないリスクがある。
被害拡大の恐れ
COJは、これらの業者による被害が拡大しているとして、消費者に対して注意を呼びかけている。電子ギフトの買い取りを利用する際は、利用規約を十分に確認し、不審なサイトには申し込まないよう警告している。
共同通信は両社に取材を申し込んだが、6月1日までに回答は得られていない。



