本州初のトキ放鳥、能登半島の空に8羽飛び立つ 秋篠宮ご夫妻も出席
本州初のトキ放鳥、能登半島の空に8羽飛び立つ

環境省は2026年5月31日、石川県羽咋市において、国の特別天然記念物であるトキを本州で初めて放鳥しました。この放鳥は、能登半島地震からの復興の象徴として地元から大きな期待を集めています。

放鳥式典の詳細

放鳥式には秋篠宮ご夫妻が出席されたほか、石原環境相や山野之義知事、保護活動に長年取り組んできた地元住民らが参加しました。定員600人のところに3000人を超える応募があり、抽選で選ばれた一般見学者が見守る中、木箱のフタが開けられると、8羽のトキが次々に大空へ飛び立っていきました。

さらに、残る10羽については日を改めて野生に放つ予定です。これらは約2週間、近くの仮設ケージで周囲の環境に慣れさせた上で、自然に飛び立つのを待つ方針です。

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本州でのトキの歴史

本州の野生トキは1970年、能登半島に生息していた最後の1羽が繁殖のために捕獲され、姿を消しました。佐渡島のトキもその後全て捕獲されましたが、人工繁殖はうまくいかず、2003年に日本産トキは絶滅しました。

しかし、中国から贈られたトキのペアが人工繁殖に成功し、子孫が順調に増えたため、2008年から佐渡島で野生復帰のための放鳥が始まりました。現在では約500羽にまで増加しています。

今後の計画

島内だけでは生息域が手狭になってきたため、環境省は種の維持には生息域の拡大が必要と判断。本州での放鳥を進めることになりました。

今年9月頃には同県中能登町で、来年6月頃には島根県出雲市でそれぞれ放鳥が予定されています。環境省は2030年度までに、本州での自然繁殖を目指しています。

この取り組みは、能登半島地震で被災した石川県にとって、復興のシンボルとして大きな意味を持っています。地元住民はトキの舞う姿が地域に希望をもたらすと期待しています。

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