73日間で26台の車を盗み3000キロ走行 無免許男が語った驚きの手口と逃亡劇
73日間で盗難車26台乗り継ぎ 無免許男の驚きの手口

73日間で26台の車を盗み3000キロ走行 無免許男の驚きの逃亡劇

車上荒らしをした後、盗んだ車を足代わりに逃げ、乗り捨てて、また盗む――。このような手口で、わずか73日間の間に盗んだ車は計26台に上り、無免許で走行した距離は3000キロを超えた。指名手配を受けながら、主に西日本一帯で車両窃盗を繰り返した60代男性の驚くべき犯行の全容が、佐賀地裁での公判で明らかになった。被告が語った〝コツ〟には、裁判官も思わず「ほー」と声を漏らしたほどだった。

刑務所出所後5日で犯行開始 10府県に及ぶ車両窃盗

2024年12月に佐賀地裁で始まったこの窃盗事件の公判。住所不定で無職の被告は、過去5回にわたり車などの窃盗で服役しており、今回は釈放のわずか5日後から犯行が開始された。追起訴は8回に及び、9カ月間の審理では、検察官が立証のために地裁に提出した証拠が、被告の供述などを除いた甲号証だけで約400点に膨れ上がった。被告はすべての事実を「間違いない」と認めている。

被告は長崎県出身の60代男性で、首が隠れるほど伸びた髪には白髪が目立つ。検察官は冒頭陳述で、被告が2024年8月1日に刑務所を出所した後、宿泊代などに使い所持金が少なくなっていった経緯を説明した。同月6日、最初に被告が狙ったのは佐賀県西部の山沿いの集落だった。以後、大分、熊本、岡山、京都、奈良、静岡など10府県にわたって車両などの窃盗を繰り返し、同年10月17日には福岡県糸島市内で、佐賀県伊万里市で盗んだ車を運転しているところを警察官に発見された。

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軽トラック盗難の現場 山に囲まれた静かな集落

最初に被害にあった佐賀県の男性宅は、周辺を山に囲まれ、すぐそばには農地が広がる静かな場所に位置していた。軽トラックを盗まれた男性は「車が誰かに持っていかれるとは思わなかった」と驚きを隠せない。このように人目を避けやすい場所を選んで犯行に及んでいたことが、被告の手口の一端を物語っている。

被告は盗んだ車を単なる移動手段として利用するだけでなく、次々と乗り換えることで追跡をかわしていた。一つの車で長距離を移動するのではなく、短い距離で乗り捨て、新たな車を盗むという方法を繰り返したのだ。これにより、73日間という短期間で26台もの車両を盗み、3000キロ以上もの距離を無免許で走行することが可能になった。

膨大な証拠と被告の供述 裁判官も驚いた手口の詳細

公判では、検察官が提出した約400点の証拠に加え、被告自身の詳細な供述が行われた。被告は盗難の手口について、以下のようなポイントを語っている。

  • 人気の少ない山沿いの集落を中心に犯行を実行
  • 車上荒らしで現金などを得た後、車ごと盗んで逃走
  • 一つの車で長く移動せず、短期間で乗り換えを繰り返す
  • 警察の目を欺くために、盗んだ車をあえて遠方で乗り捨てる

このような巧妙な手口に、裁判官も思わず感嘆の声を上げたという。被告はすべての犯行を認めており、現在も審理が続けられている。この事件は、再犯防止や社会復帰支援の課題を浮き彫りにするとともに、地域の防犯意識の重要性を改めて問うものとなっている。

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