千葉県の闇バイト強盗事件で指示役の男4人を再逮捕
千葉県船橋市と白井市で2024年10月に発生した「闇バイト」による強盗致傷事件において、指示役として関与した疑いで、警視庁などの合同捜査本部は2月27日、住所不定の無職・福地紘人被告(26)ら男4人を強盗致傷と住居侵入容疑で再逮捕しました。
合同捜査本部は、この4人が同年8月以降に首都圏で発生した18件の強盗事件に関与した可能性があると見ており、事件の全容解明に向けた捜査を進めています。
再逮捕された4人の詳細と容疑内容
再逮捕されたのは、福地紘人被告のほか、いずれも無職で住所不定の斉藤拓哉(27)、東京都中央区晴海在住の村上迦楼羅(かるら、27)、仙台市青葉区上杉在住の渡辺翔太(27)の3被告です。
捜査関係者によると、4人は実行役らと共謀し、2024年10月8日夜から翌9日未明にかけて、船橋市飯山満町の民家に侵入しました。この際、住人の80代の夫と70代の妻を殴打し、胸の骨を折るなどの重軽傷を負わせた上で、現金約970万円と通帳、キャッシュカードなどを奪った疑いが持たれています。
さらに、同月16日未明には、実行役らと共謀して白井市中部の民家に侵入し、住人の70代の母親と40代の娘の顔を殴打。粘着テープで手首を縛るなどして重軽傷を負わせ、現金約26万円とキャッシュカード、軽自動車などを奪った疑いも持たれています。
高度な通信アプリを利用した巧妙な指示手法
4人は秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」を活用し、「デイダラ」や「クロロ」など計9個のアカウントを使用していたことが明らかになりました。実行役に対しては、「襲うのは金を持ち逃げした家で、その金を回収しに行く仕事だ」などと虚偽の内容を伝え、アプリの通話機能を通じて「縛って金のありかを言わせろ」「指を曲げろ」といった具体的な指示を出していたとされています。
船橋市の事件で奪われた被害品は、都内の公園のトイレ内に隠され、回収役らを通じて指示役に渡ったと見られています。両事件の実行役らは、被害金の一部を報酬として受け取っていたと伝えられています。
過去の逮捕経緯と今後の捜査の行方
福地被告ら4人は、2024年10月に横浜市青葉区と千葉県市川市の住宅で発生した強盗事件に関与した疑いで、昨年12月以降、強盗致死容疑などで計3回逮捕されていました。市川市の事件については既に起訴されています。
今回の再逮捕により、合同捜査本部は首都圏で発生した一連の強盗事件の背後に、組織的な指示役の存在があった可能性を強く疑っており、事件の全容解明と関係者の特定を急いでいます。捜査関係者は、闇バイトを利用した犯罪の巧妙化と危険性に警鐘を鳴らしています。



