岐阜県の刑法犯認知件数が4年連続増加、侵入盗や詐欺が急増
岐阜県刑法犯4年連続増、侵入盗や詐欺が急増 (04.03.2026)

岐阜県の刑法犯認知件数が4年連続増加、侵入盗や詐欺が急増

岐阜県警が2025年の1年間に認知した同県内の刑法犯は1万2847件となり、前年比874件増加し、4年連続増加したことが明らかになった。県警分析戦略課によると、刑法犯認知件数は2021年に戦後最少となる9479件を記録したが、2022年から増加に転じ、コロナ禍前の水準に戻りつつある状況だ。

窃盗犯が全体の約65%を占める

2025年の刑法犯の内訳では、窃盗犯が8437件と前年比748件増加し、全体の約65%を占めた。特に空き巣などの重要窃盗犯は1605件で、前年比328件増加した。このうち侵入盗は1411件と前年より275件増え、ひったくりは3件と前年より3件減少した。県警は、重要窃盗犯の増加率が全国と比較しても高いと指摘し、「重要窃盗犯の早期検挙と徹底した余罪捜査を実施していく」と述べている。

詐欺の増加が顕著、被害額も過去最多

詐欺の増加も目立っており、特殊詐欺の認知件数は441件で前年比52件増加し、被害額は約15億7000万円と前年比約3億3000万円増加した。認知件数と被害額は、現在の分類で統計を取り始めた2020年以降で最多となった。また、SNS型投資・ロマンス詐欺は396件で前年比137件増加し、被害額は約33億5000万円と前年比約6億7000万円増加した。

重要犯罪の内訳と検挙率の低下

殺人や強盗、放火などの「重要犯罪」は前年と同じ166件だった。内訳は以下の通り:

  • 不同意わいせつ:80件(前年比2件減)
  • 不同意性交等:51件(前年比2件増)
  • 殺人:15件(前年比8件増)
  • 強盗:10件(前年比4件増)

一方、刑法犯全体の検挙率は36%と前年比4.1ポイント減少し、過去5年間で最も低かった。重要犯罪の検挙率は98.2%と前年比8.4ポイント増加したが、重要窃盗犯の検挙率は21.4%と前年比23.3ポイント減少した。

県警の対応策

岐阜県警は、「犯罪情勢を精緻に分析した上で、巡回などの街頭での活動を強化していく」と表明している。犯罪増加の背景には、社会情勢の変化や経済的要因が影響している可能性があり、今後も継続的な対策が求められる。