カンボジアを拠点とする特殊詐欺グループでかけ子として活動した疑いで日本人29人が逮捕された事件で、新たに34歳の男が国外移送目的略取の疑いで逮捕された。愛知県警など6県の合同捜査本部が20日までに発表した。
逮捕された容疑者
逮捕されたのは、長崎県佐世保市の店員、鈴木恒輔容疑者(34)。容疑者は、借金返済に困っていた男性をカンボジアへ連行し、かけ子として働かせようとしたとみられている。認否については明らかにしていない。
事件の経緯
捜査本部によると、鈴木容疑者は昨年2月25日午後10時ごろ、愛知県安城市の路上で男性を車に乗せ、「金借りとるやつが逃げるのか」などと脅迫。翌26日朝に中部国際空港へ連行した疑いが持たれている。男性は数千万円の借金を抱えており、容疑者はその情報を知人を通じて入手。返済のためにかけ子として働かせる目的で略取したとみられる。
その後、鈴木容疑者は今年2月に同様の容疑で別の男性2人が逮捕された後、佐世保市で潜伏していたという。なお、この2人は不起訴処分となっている。
背景
この事件は、カンボジアの拠点で特殊詐欺の電話をかけていた日本人グループが摘発されたもの。29人の逮捕に至ったが、今回の逮捕はその関連で新たに浮上したものだ。警察は引き続き、グループの実態解明を進めている。



