中3自死、担任の「タコ」発言がいじめ誘発 市に55万円賠償命令
中3自死、担任の「タコ」発言がいじめ誘発 市に55万円賠償

福岡市立中学の男子生徒が自死した問題で、担任教諭の不適切な発言や学校の対応が争われた国家賠償訴訟の判決が27日、福岡地裁で言い渡された。能登謙太郎裁判長は、担任が授業中に生徒に対して「タコ」と発言したことは「侮辱するもので不相当」であり、いじめを誘発したと指摘。福岡市に対し、約55万円の支払いを命じた。

事件の経緯

判決によると、生徒は中学3年生だった2020年10月に自死した。1年生だった2018年8月、学級活動の時間にホチキス留めの向きを誤った際、担任が「反対やないかタコ」と発言。その後、同級生から「タコ」とからかわれるいじめが始まり、同年10月以降は不登校となった。生徒は心療内科に通い、社交不安障害などの診断を受けていた。

原告の主張

遺族側は、担任の侮辱的な発言がいじめを誘発した上、学校はいじめ防止義務を怠り、適切な復学支援も行わなかったため、生徒の精神障害が悪化し自死に至ったと主張。約3千万円の賠償を求めていた。

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判決の内容

裁判長は、担任の発言が授業中に同級生の前でなされ、「いじめを誘発する態様だった」と指摘。教育的指導の範囲を逸脱したと判断した。一方、自死は発言から2年以上経過しており、発言と自死の因果関係は認められないとした。

また、いじめが継続したことを示す事情はなく、学校は別室学習の勧めなど継続的な復学支援を行っていたとして、学校側の対応が違法とは認めなかった。

市教委のコメント

福岡市教育委員会は「判決内容を精査した上で、顧問弁護士と協議し、対応を検討します」とコメントした。

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