神奈川県警、交通違反2716件取り消し 警官7人書類送検 反則切符虚偽記載疑い
神奈川県警、違反2716件取り消し 警官7人書類送検

神奈川県警が交通違反2716件を取り消し 警官7人を書類送検

神奈川県警察は2月20日、不適切な方法による交通取り締まりを理由に、2716件の交通違反を取り消すと正式に発表しました。同時に、交通反則切符に虚偽の記載を行った疑いで、第2交通機動隊第2中隊第4小隊に所属していた警察官7人を書類送検したことも明らかにしました。

虚偽記載の詳細と返還される反則金

県警によれば、取り消しに伴い、交通反則金として納付された約3400万円以上を返還する方針です。書類送検された容疑は、虚偽有印公文書作成・同行使で、対象となった警察官は20歳代から40歳代の警部補1人、巡査部長2人、巡査長4人です。

具体的な不正の内容は、速度超過などの取り締まりにおいて、警察車両で対象車両を追尾した距離を実際よりも長く偽り、その場で交付する交通反則切符に虚偽の内容を記載した疑いです。例えば、切符に「100メートル」と記載された追尾距離が、実際には30メートル未満だったケースも確認されています。

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内部調査と処分の発表

警察庁と神奈川県警は、退職者を含む24人に対する処分を発表しました。このうち9人は懲戒処分で、不正を主導したとされる40歳代の巡査部長は免職となりました。また、不正が発生した2022年から2024年当時の県警本部長らは、口頭での厳重注意などの処分が科せられています。

内部調査では、不正を主導した巡査部長について、取り締まり経験が豊富であったため、隊員から「意見が言いづらかった」との声が上がりました。この問題は、摘発を受けた人からの相談によって発覚した経緯があります。

謝罪と再発防止策

神奈川県警の今村剛本部長は同日午前の記者会見で、「取り締まりに対する信頼を大きく損なった。深くおわびする」と述べ、頭を下げて謝罪しました。警察庁は再発防止策として、以下の措置を発表しました。

  • 捜査書類を点検する「巡回指導官チーム」を新設し、現場の警察官に取り締まりの基本や書類作成を指導。
  • 交通機動隊や警察署を巡回し、作成状況を点検。
  • 各警察本部に警察官向けの相談窓口を新設し、苦情対応を強化。

この事件は、交通取り締まりの公正性に疑問を投げかける深刻な不祥事として、社会に大きな衝撃を与えています。県警は、信頼回復に向けた取り組みを急ぐ姿勢を示しています。

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