八代市新庁舎汚職、熊本県が前田建設を指名停止2ヶ月 時効後も悪質性考慮
八代市新庁舎汚職、熊本県が前田建設を指名停止2ヶ月

熊本県八代市の新庁舎建設工事を巡る汚職事件で、熊本県は29日、東京都千代田区に本社を置く「前田建設工業」を同日から2か月間、指名停止にすると発表した。この措置は、贈賄罪の公訴時効(3年)が成立しているにもかかわらず、事件の悪質性を考慮して下された異例の判断である。

事件の経緯と県の判断

木村知事は14日の定例記者会見で「罪に問われていない事業者への処分は難しい」との見解を示していたが、その後、事件の悪質性などを考慮し、「贈賄は業務に関する不正や不誠実な行為であり、契約の相手方としては不適当」と判断。熊本地検が28日に、八代市議の成松由紀夫被告(54)をあっせん収賄罪で熊本地裁に起訴したことも踏まえ、指名停止処分を決定した。

木村知事は「競争参加資格の設定では、透明性を確保し、公正な競争が促進されるよう自治体が定めていく必要がある」とのコメントを発表した。

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逮捕・起訴の詳細

県警などによると、成松被告ら3人は共謀して2016年から2021年頃にかけて、前田建設工業の社員からの働きかけに応じ、同社が有利になるよう市幹部らに要求し、その見返りとして現金6000万円を受け取った疑いが持たれている。今月7日、3人はあっせん収賄容疑で逮捕された。熊本地検は、元市議の容疑者(84)ら2人については処分保留とした。

自民党県連の対応

自民党県連は29日、成松被告と、組織犯罪処罰法違反容疑で再逮捕された元市議の容疑者の2人を、同日付で除名処分としたことを明らかにした。

この汚職事件は、公共工事を巡る不正の深刻さを改めて浮き彫りにしており、今後の熊本県の入札制度の見直しにも影響を与える可能性がある。

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