アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)東部のイトゥリ州で発生しているエボラ出血熱について、コンゴ政府は2026年5月19日、感染の疑いを含む死者が少なくとも131人に上ったと発表した。感染者数(疑い例を含む)は同州を中心に513人とされている。
国際社会への支援要請
アフリカ連合(AU)の疾病対策センター(CDC)のカセヤ事務局長は18日、英BBC放送のインタビューで「現在、ワクチンや医薬品が不足している」と述べ、国際社会に対して緊急の支援を呼びかけた。コンゴ政府も医療物資の不足を訴えており、感染拡大の抑制が急務となっている。
周辺国への影響
ロイター通信によると、ウガンダ保健省は最近コンゴ東部に渡航した複数のウガンダ人にエボラ熱の兆候が見られると発表し、現在経過を観察中であることを明らかにした。これにより、隣国への感染拡大の懸念が高まっている。
WHOの対応
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は19日、専門家による緊急委員会を同日開催すると発表した。委員会では、各国への勧告内容などについて議論が行われる予定だ。また、WHOは18日、医療専門家や支援物資が17日にイトゥリ州の州都ブニアに到着したと発表し、現地での対応を強化している。
米国人感染者の移送
米国疾病対策センター(CDC)は18日、コンゴでエボラ熱に感染した米国人1人が確認されたと発表した。この患者は治療のためドイツへ移送される。また、感染の可能性がある別の6人についても、経過観察のため同様に移送されることになった。



