12年前の強盗致傷事件で44歳男を逮捕 時効まで3年、防犯カメラ映像の再調査で特定
12年前強盗致傷で男逮捕 時効まで3年、映像再調査で特定 (04.03.2026)

12年前の未解決事件で44歳男を逮捕 防犯カメラ映像の再調査が決め手

2014年に東京都荒川区で発生した強盗致傷事件で、警視庁尾久署は3日、新宿区の無職、大沢翔太容疑者(44)を逮捕した。事件から12年が経過し、公訴時効まであと3年というタイミングでの逮捕となった。

84歳女性を突き飛ばし現金1万4500円を奪う

逮捕容疑は、2014年3月6日午前9時半ごろ、荒川区西尾久の路上を歩いていた当時84歳の女性を後ろから突き飛ばして転倒させ、現金1万4500円などが入った手提げバッグを奪ったとされる。被害女性は右腕の骨折など全治約2カ月のけがを負った。

署の調べによると、大沢容疑者は「当時お金がなかったからやった。ひったくりは記憶しているが、突き飛ばす行為はしていないと思う」と供述しているという。犯行の一部を認めつつも、暴力的な行為については否認している状況だ。

防犯カメラ映像の再調査で容疑者を特定

事件当時、現場付近の防犯カメラに容疑者の顔が映っていたものの、長年にわたり特定には至っていなかった。尾久署の刑事が約3カ月前から改めて映像や大量の捜査資料を確認し、大沢容疑者にたどり着いた。

捜査関係者によれば、技術の進歩や新たな視点からの分析が、今回の逮捕につながった可能性がある。未解決事件の再調査が、時効間際の逮捕を実現させた格好だ。

強盗致傷罪の公訴時効は15年

強盗致傷罪の公訴時効は15年と定められている。2014年3月に発生したこの事件の場合、時効成立は2029年3月となる計算で、今回の逮捕は時効までちょうど3年を切ったタイミングでの成果となった。

捜査当局は、防犯カメラ映像の保存期間や技術的な限界がある中で、長期にわたる粘り強い捜査が実を結んだと評価している。地域の安全確保に向け、未解決事件への取り組みが改めて注目される事例となった。

今後、大沢容疑者の詳細な動機や事件の全容解明に向けた捜査が進められる見込みだ。被害女性の回復状況や事件後の生活についても、関係者からの情報が待たれる。