千葉県警青山彩子本部長が語る「人中心経営」のリーダーシップ、ジェンダー平等と自己実現の両立を目指す
千葉県警青山本部長が語るリーダーシップ、ジェンダー平等と自己実現

千葉県警青山彩子本部長が語る、警察組織におけるジェンダー平等とリーダーシップの新たな形

千葉県警の青山彩子本部長(56)は、男社会のイメージが強い警察組織で30年以上のキャリアを積んできた。2026年4月9日、長屋文太記者による取材に基づき、青山本部長が3月に開催した講演会の内容を紹介する。講演会は「変化する時代を生き抜く ~しなやかなリーダーシップと自己実現の両立~」と題され、県警本部で職員約170人が参加した。

出産と育児の経験から学んだ、働きやすい環境づくり

青山本部長は、東京都出身で1992年に警察庁に入庁。警視庁生活安全部の要職を歴任し、昨年4月に千葉県警本部長に着任した。30代で長女を出産し、産後9カ月弱で仕事に復帰した際、初日から子どもが高熱を出すなど、日々が綱渡りの状態だったという。彼女は、仕事と育児の完璧を目指す「疲れ果てた90点」よりも、「笑顔の60点」を選ぶことを実践した。

「周囲に助けられた経験から、後輩たちが働きやすく、支え合えるシステムを構築したいと思うようになりました」と青山本部長は語る。直接恩を返せなくても、似た境遇の後輩を助けることで、組織全体のサポート体制を強化したいと考えている。

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単身赴任と家族の理解、ポストがもたらす成長の機会

長女が小学生時代の6年間で、千葉県警の警務部長と山梨県警の本部長という2回の異動を打診された。いずれも単身赴任となり、受け入れる前には「まだその時期ではないのでは」と悩んだという。しかし、家族の理解を得て思い切って着任し、「ポストに就かないと見えない景色がある。ポストが『踏み台』となり、自分の背丈を伸ばしてくれる」と強調する。これは若いころに先輩の女性から教わった考え方で、能力があっても自信が持てず昇進をためらう女性たちに、期待に応えて飛び込むことを促している。

「人中心経営」によるリーダーシップの転換

青山本部長が心掛けるリーダーシップのあり方は、みんなが尊重しながら上司も部下も成長し合える「人中心経営」をポイントとする。複雑な課題に対応するために、従来のトップダウンからの転換を図り、上司も部下から学ぶ姿勢や、部下が失敗しても挑戦できる環境づくりを挙げた。

  • 上司と部下が互いに学び合う姿勢の重要性
  • 失敗を恐れず挑戦できる職場環境の構築
  • 従業員の健康管理を重視した「健康経営優良法人」の認定

千葉県警は3月に「健康経営優良法人」に認定され、こうした取り組みが組織の力を強くするとし、「自己実現と組織の力は両立できる」と呼びかけた。青山本部長のリーダーシップは、ジェンダー平等を推進しながら、警察組織の改革を目指す新たなモデルとして注目されている。

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