小池都知事を「おばさん」呼びした鳥取県知事、アンコンシャス・バイアスが浮き彫りに
小池都知事「おばさん」呼び、鳥取県知事発言で波紋

小池都知事を「おばさん」呼びした鳥取県知事、アンコンシャス・バイアスが浮き彫りに

鳥取県の平井伸治知事が、3月18日の県議会で少子化対策を巡る答弁において、小池百合子・東京都知事を念頭に「おばさん」と呼んだ発言が、大きな波紋を広げています。この発言は、読売新聞のユーザー投稿サイト「発言小町」でも、不快感を訴えるトピックとして繰り返し話題に上っており、なぜ女性に不快感を与える「おばさん」呼びが問題視されるのか、改めて注目を集めています。

発言小町の投稿から見える男女の感覚の違い

発言小町では、「おばさん呼びする夫が腹立つ」というトピックを立てた50代の女性が、夫が30代後半以上の女性を見かけると「あのおばさん……」と言うことに憤りを表明しています。彼女が「あなたもおじさんよ」と指摘すると、夫は不機嫌になるというエピソードを紹介し、「世の中の男性は皆こんな感じなのでしょうか」と疑問を投げかけました。

これに対し、ユーザーの「ぽー」さんは、男性の多くが「おじさん」という表現を悪口と認識していないため、同様に「おばさん」も悪意なく使っている可能性を指摘。「ご主人は『おばさん』を『おじさん』同様、悪口と捉えていないのだと思います」と分析し、夫の不機嫌の原因を探っています。

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アンコンシャス・バイアスと職場での問題

この問題は、無意識の偏見を意味する「アンコンシャス・バイアス」にも関連しています。鳥取県が主催するアンコンシャス・バイアスをテーマにした川柳コンテストの表彰式で、平井知事自身が出席したことも、皮肉な対比を生んでいます。

職場での事例として、ユーザーの「ミツキ」さんは、40代の女性社員に向かって上司が「おばさん」と呼びかけることがあると報告。女性社員は「うちの社内におばさんはいません」と返答をかわすなど、ハラスメントへの抵抗を示しています。これに対し、「あなたも旦那さんが誰かを指して『おばさん』と言ったときには、『ここにおばさんはいない』『セクハラだ』『あなたはジジイよ』と言ってあげてください」とアドバイスする声も上がりました。

平井知事の釈明と小池知事の反応

平井知事は後日、「おばさんは愛情というか、敬愛の念を込めた言葉。特定の政治家のことをうんぬんするつもりは全くない」と釈明し、悪意はなかったと強調しました。しかし、小池知事は3月19日の定例記者会見で、「答えるのもむなしい感じがする。知事自らが先頭に立ってこうした『おじさん発言』をしているからこそ、女性がその土地に希望を持てなくなるんじゃないでしょうか」と切り返し、問題の深刻さを指摘しました。

呼び方の難しさと社会的な課題

発言小町では、呼び方の難しさについても議論が交わされています。ユーザーの「黒3個」さんは、夫が女性を「お姉さん」と呼ぶ習慣について、「年下の女性も年上の女性も『お姉さん』。70歳くらいの女性にも『お姉さん』と言います」と紹介する一方で、「それはそれで、軽薄な印象をもつ人もいるのでは……と妻としては気になっています」と、複雑な心情を吐露しています。

この一件は、「おばさん」も「おじさん」も、他人が不快と感じる言葉なら口にしないほうが良いという基本的なマナーを再認識させるとともに、何が不快にさせるかを知ることが重要であることを浮き彫りにしました。ジェンダーに基づく無意識の偏見が、日常会話や公の場でどのように現れるか、社会全体で考える契機となっています。

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