山形・白鷹町立病院がPHRアプリを導入 検査画像の個人管理で健康増進と災害対応を強化
山形県白鷹町立病院は、院内の検査画像や健診データを個人で管理できる「パーソナルヘルスレコード(PHR)」サービスの提供を開始しました。これは、病院の電子カルテシステム更新に伴う医療デジタル化の一環として実施され、自分自身や家族の健康管理に加え、災害時にも役立つと期待されています。
アプリ「NOBORI」で簡単アクセス 月額100円で過去データも閲覧可能
利用希望者は、医療向けIT会社「PSP」(東京都港区)が提供する専用アプリ「NOBORI」をスマートフォンにダウンロードし、病院受付で本人確認を行う必要があります。これにより、病院が公開可能と判断した健診結果やレントゲン画像などが端末で閲覧可能になり、過去1年分のデータはいつでも確認できます。さらに、月額100円を支払えば、同院が電子カルテを導入した2005年4月以降のデータも閲覧可能となります。当面、約1000人の利用を見込んでいます。
県内初の導入で医療の「自分ごと化」を推進 災害時にも活用可能
報道機関向けの説明会が17日に行われ、PSPの担当者は、このサービスが全国200以上の病院で導入されており、県内では初めてであると説明しました。担当者は「医療の自分ごと化、医療情報をみんなが手にする取り組みを広げたい。災害時にも役立つ」と強調し、病院側も「健康増進のきっかけになる」と期待を寄せています。
家族間でのデータ共有やマイナカード連携も可能 便利機能を拡充予定
アプリでは、本人の同意があれば、遠隔地で暮らす子供が町内の親の医療データを閲覧することも可能です。また、マイナカードに登録された薬や医療費などのデータを時系列でわかりやすく取り込む機能も備えています。手続きに訪れた同町のイラストレーター男性(71歳)は「肺のレントゲン写真が見られるようになった。自分の立ち位置がわかり、健康管理に役立てたい」と話しました。
町立病院では今後、アプリ利用者に対して、医療費の後払いや順番待ちの状況、予約のお知らせなどの便利機能を追加し、医療事務の効率化や患者の待ち時間軽減を図る計画です。この取り組みは、地域医療のデジタル化を加速させ、住民の健康意識向上に貢献することが期待されています。



