栃木県立病院再編で新たな展開 総合病院構想にNHO栃木医療センター統合で一致
栃木県立病院再編 総合病院構想でNHO栃木統合へ

栃木県立病院の総合病院化へ大きな一歩

栃木県の県立病院のあり方を協議する有識者会議の第3回会合が2日、県庁で開催されました。会議では、県立病院の総合病院化について、既存の県立病院と国立病院機構(NHO)栃木医療センター(宇都宮市)を統合して新設するのが望ましいとの方向性で意見が一致しました。今月下旬に提言をまとめ、福田富一知事に提出する予定です。

統合による医療機能の強化

会議では、NHO栃木医療センターとの統合案について、具体的な提言案が示されました。2次救急や高齢者救急など総合診療機能をすでに備えている点、さらに災害医療や新興感染症への対応が可能である点が強調されました。現在の県立病院の立地場所など地域バランスも考慮されており、出席者から広く賛同を得ています。

現在、栃木県立病院は宇都宮市内に「がんセンター」、「リハビリテーションセンター」、精神医療を担う「岡本台病院」の3施設がありますが、総合病院は存在しません。特にがんセンターと岡本台病院は最も古い建物が築50年以上経過しており、施設の再整備が緊急の課題となっていました。

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有識者会議の経緯と今後の展望

昨年10月に開催された有識者会議の初会合では、県内の医療体制強化には県立総合病院の設置が必要との認識で一致しました。同年12月の第2回会合では、人材確保や人材育成の観点から、すでに救急医療機能を有する病院との統合が現実的との意見が多数を占め、NHO栃木医療センターの名前が挙がっていました。

2日の会合に参加したNHO栃木医療センターの石原雅行院長は、統合に賛同する姿勢を示した上で、「縮小すべき部門は縮小して病床数をコントロールしつつ、高齢者2次救急など増加するニーズには機能拡張を図る。既存の運用にとらわれず、効率性を考慮してほしい」と県側に要望しました。

経営統合と新法人化の計画

栃木県は、病院再編に合わせて県立3病院とNHO栃木医療センターを経営統合し、新地方独立行政法人「県立病院機構(仮称)」として同一法人化し、経営の効率化を図りたい考えです。これにより、医療資源の最適配置と運営コストの削減が期待されています。

今後、県は有識者会議の提言を受けて、基本構想策定に向けた新たな委員会を設置します。2026年度には3~4回程度の会議を開催し、新病院の診療機能、病床数、整備場所、事業スケジュール、収支計画などを詳細に検討する予定です。この取り組みは、栃木県の医療体制の抜本的な強化に向けた重要なステップとなるでしょう。

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