和歌山県が認可外保育施設の指導監督指針を策定 乳児死亡事故の再発防止へ
和歌山県田辺市の認可外保育施設に預けられていた生後5か月の女児が2023年7月に亡くなった痛ましい事故を受け、県は2月27日、施設の指導監督指針を新たに策定しました。この指針は、子どもの睡眠時の対応や職員配置の状況を重点調査事項として設定し、再発防止を図ることを目的としています。運用開始は4月1日からとなります。
検証委員会の報告書で指摘された問題点
この事故を巡っては、県が設置した検証委員会が2025年2月に報告書を作成しています。報告書では、睡眠時の不適切な対応や保育士の配置基準が守られていなかった施設側の問題点に加えて、行政の指導監督の不備も明確に指摘されました。これらの指摘を受けて、県は具体的な改善策を盛り込んだ指針の策定に踏み切ったのです。
重点調査事項の具体的な内容
新たに策定された指針では、市町村が認可外保育施設を指導監督する際に、以下の2点を重点調査事項として設定しています。
- 睡眠対応:保護者から「寝返りの有無」などの睡眠習慣を詳細に確認するなど、睡眠時の安全な対応ルールを設け、それが適切に守られているかを厳格にチェックします。
- 保育従事者の職員配置:保育従事者の休憩時間も含めた出退勤時間を正確に記録するなどして、配置基準が満たされているかを徹底的に調査します。
指導監督の強化と具体的な手順
さらに、この指針では重点調査事項について、市町村が施設に対して改善指導を2回実施しても是正されない場合には、より強い改善勧告を行うなどの具体的な手順を明記しています。これにより、従来よりも強化された指導監督体制の構築を目指しています。
和歌山県は、この指針の運用を通じて、認可外保育施設における安全基準の徹底と、子どもたちの命を守る環境の整備に全力で取り組む方針です。地域の保育環境の向上と、二度と同様の悲劇が繰り返されないことを強く願っています。



