火災で猫舎を失った保護猫たち、猫の日に譲渡会を開催
富山県高岡市の住宅街で1月に発生した火災により、計9棟が焼失した。この火災を受け、地元を拠点に猫の保護活動に取り組むNPO法人「ピース・アニマルズ・ホーム」は、類焼被害を免れた保護猫の譲渡会を、2月22日の猫の日に合わせて開催する。同法人は「猫たちを安心した環境で生活させたいので、多くの人に参加してほしい」と強く呼びかけている。
鎮火後に40匹を救出、20匹が犠牲に
火災は1月11日午前8時45分頃、高岡市片原横町で発生した。火元近くにあった同法人が運営する3階建ての保護猫の猫舎も焼け落ちた。職員たちは午前9時までに出勤する予定だったが、警察の規制線が張られ、すぐに猫の救出ができなかった。鎮火後、職員ら10人が懸命の努力を重ね、40匹の猫を救出した。しかし、建物3階部分にあったオス猫の部屋は焼け、20匹が犠牲となった。
犠牲になった猫は翌日から3~4匹ずつ火葬され、高岡ペット葬儀社に納骨された。同法人は今後、お別れ会を開く予定だという。五箇昌幸副理事長(43)は「苦しい環境から保護した猫たちが、また苦しい思いをした」と涙をにじませ、悲しみを語った。
避難所での生活と譲渡会の開催
救出できた猫は、ボランティアが預かったほか、25匹(オスは8匹)が、同法人が火災前から整備中だった同市本丸町の施設に避難している。この施設は昨年夏に寄せられた400万円の寄付を元に、閉店した飲食店を災害用一時避難所として改修中だったものだ。しかし、施設内は猫のケージを置くことで精いっぱいで、歩いたり遊んだりするスペースの確保ができていない状況という。
加えて、同法人には年間1000件ほど「保護した猫を引き取ってほしい」との相談があり、人手や場所の不足から引き受けを断る状態が続いている。そのため、「なるべく早く、引き取り手が見つかり、広い場所で過ごさせてあげたい」として、2月22日の譲渡会開催を決めた。救出された猫に対しては、火災後に寄せられた寄付もあり、1年分の食料や毛布などは確保できている。避難から1か月がたち、ショックで餌を食べなかったり、大きな声で鳴き続けたりする症状も、少しずつ改善してきている。
改修費募金と今後の支援
同法人は、現在最も必要とする支援は避難所の改修費とし、改めて寄付を募る予定だ。五箇副理事長は「譲渡会や見学会を通じて施設の現状を知ってほしい。猫たちは人懐っこい子ばかりですよ」と話している。譲渡会は同市本丸町の施設で行われ、時間は午前11時から午後3時。19日現在、10組の予約が入っている。同日の譲渡会以外にも、見学会は常に受け付けている。支援や見学会の問い合わせは同法人のホームページやインスタグラム、または同施設(0766・27・3771)まで。



