中野区長選告示、現職と新人4氏が立候補 サンプラザ建て替え争点に
中野区長選告示、現職と新人4氏が立候補 サンプラザ争点

東京都中野区長選と区議補選(欠員1)が5月31日に告示され、区長選には無所属の現職と新人4氏の計5人が立候補を届け出た。2023年に閉館したJR中野駅前の複合施設「中野サンプラザ」の建て替えの是非などが主な争点で、各候補者が論戦を繰り広げている。投開票は6月7日に行われる。

現職酒井氏、実績アピール

3選を目指す現職の酒井直人氏(54)は午後1時ごろ、中野駅北口前で第一声を上げた。応援には中道改革連合の長妻昭衆院議員や、立憲民主党、都民ファーストの会の都議らが駆けつけた。演説で酒井氏は、一人親家庭への支援拡充や教材費の無償化など2期8年の実績を強調。「子供たちの実態を調査し、優先的に予算をつけてきた。今後は障害者福祉にもさらに取り組みたい」と訴えた。中野サンプラザの建て替えについては「駅周辺の街づくりのため、建物を新しくする必要がある」と主張した。

吉田氏、数値目標掲げる

前区議の吉田康一郎氏(59)は午後2時ごろ、同駅北口前でマイクを握った。2019年から約7年間の区議経験を強調し、「今の区政は提案しても変わらないことが多すぎる。区長になって前に進めたい」と力を込めた。区内の出生率や出生数の減少を指摘し、育児手当などの現金給付を進め、「どのような育て方でも公正に支援を厚くする」と主張。区政の各種政策に客観的な数値目標を掲げ、「区民が簡潔に評価できる区政に切り替えたい」と意気込んだ。

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石倉氏、サンプラザ改修主張

元自動車部品製造会社社員の石倉弘次郎氏(28)は午前10時半ごろ、同駅北口近くで第一声に臨み、支持する区議補選の候補者らも駆けつけた。石倉氏は中野サンプラザの建て替えについて「ほとんど何も計画が決まっていないのに、現区政は解体しようと進めている。また絶対に頓挫する」と批判。区内に経済的に苦しい生活を送る人がいると指摘し、「解体してタワーマンションが建てられても、今いる区民が住めるわけではない。サンプラザは残し、改修して早期に稼働するべきだ」と強調した。

森川氏、文化のまちづくり

監査法人職員の森川岳大氏(31)は午後1時ごろからJR東中野駅前で第一声。「中野を世界一の文化のまちにする」と主張し、「日本の誇るアニメや漫画、最先端のデザインやアートを集積させる」と訴えた。自身が1児の父であることをアピールし、子育て世帯の負担軽減のため、子供の塾や習い事に年12万円を補助する制度や、病児保育の拡充を掲げた。民間企業出身で特定政党とのつながりがないと強調し、「しがらみゼロで、区民の声を素直に聞き、良いと思える政策を実行する」と声を張り上げた。

秋池氏、情報発信強化訴え

防災士の秋池幹雄氏(68)は午後1時ごろ、区役所近くの公園で演説。「中野サンプラザは解体の仕方やコストなど、分からないことだらけだ」と批判。税制や医療介護などの分野で行政による情報発信が足りないと指摘し、「区民は情報を知りたくても分からない。そういう区政にはしてはいけない」と訴えた。子育て政策については、子育て経験のある母親に積極的に幼稚園や保育園で勤務してもらうなど、保育士をサポートする体制作りが必要だと主張。「子供たちに優しい行政にしていく」と力を込めた。

区議補選には新人3人が立候補を届け出た。区長選、区議補選ともに投開票は6月7日。5月30日現在の選挙人名簿登録者数は28万4108人。

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