オンラインのみの合格発表が25道府県に拡大
共同通信の調査によると、2026年春に入学した生徒が受けた都道府県立高校の一般入試(全日制)において、25道府県の教育委員会が合格発表を「オンラインのみ」で実施したことが明らかになった。この調査は、全都道府県の教育委員会を対象に行われ、合格発表の方法について尋ねた結果、山梨県、兵庫県、熊本県など25道府県がオンラインのみと回答。一方、福島県や高知県など20都府県は校内の掲示板とオンラインを併用し、掲示板のみとしたのは石川県の1県だけだった。徳島県は郵送で実施すると回答している。
背景にある変化と理由
新型コロナウイルスの流行を機に、合否照会システムの導入が進み、オンライン発表が広がった。さらに、受験生のプライバシーへの配慮や教職員の負担軽減も理由として挙げられている。オンラインのみとした25道府県に理由を尋ねたところ、「教職員の負担軽減」(福井県、大分県など)や「不合格となった受験生への配慮」(山形県、岐阜県など)が主な回答だった。
これまで「春の風物詩」として親しまれてきた校内掲示板での合格発表の光景は、徐々に変化しつつある。オンライン化により、受験生は自宅で速やかに結果を確認できる一方、伝統的な発表方法の減少に寂しさを感じる声もある。教育現場のデジタル化と伝統のバランスが問われている。



