日米両政府は、年内にも両国の国立公園の間で姉妹提携を結ぶ方針を固めた。生態系の保全や環境教育に関する協力を深めるとともに、地元住民らの交流拡大や国際的な知名度向上につなげる狙いがある。
初の姉妹提携へ
これまで日本の国立公園が姉妹提携を結んだ例はなく、環境省は今後、第1号となる国内候補地の選定を本格化させる。同省と米内務省が今年3月に結んだ覚書では、景観や生態系といった特徴が似た両国の国立公園を選んで姉妹提携を結ぶことを明記している。公園管理に関する知見共有や専門職員の交流派遣、誘客連携も進める方針だ。
有力候補は富士箱根伊豆
環境省は「候補は白紙」としているが、関係者の間では富士箱根伊豆国立公園(東京、神奈川、山梨、静岡)が第1号となる可能性が高いと予想されている。その理由として、富士山が米ワシントン州のレーニア山と姉妹関係にあり、ともに国立公園内に位置している点が挙げられる。レーニア山は富士山と同じく周囲から孤立した火山で、日系移民からは「タコマ富士」とも呼ばれ、古くから双方の周辺住民が交流を続けている。
この姉妹提携により、両国の国立公園間での協力が一層強化され、観光振興や環境保護の面でも大きな効果が期待されている。



