来年2月に任期満了を迎える甲府市長選を巡り、関係者の動きが活発化している。最大の焦点は現職の樋口雄一氏(66)の進退である。先月末には地元後援会が樋口氏に立候補を正式に要請。現時点で明確な返答は避けたものの、前向きな姿勢を示したとされる。4選に対する「多選批判」の声も上がる中、樋口氏がどのような判断を下すのか、注目が集まっている。
後援会から出馬要請
5月31日午前、甲府市上石田の地域活動拠点「石田悠遊館」で、樋口氏の後援会「創るちから・笑顔の会」石田支部の会合が開かれた。同支部の山田康子・女性部長は、樋口氏に立候補を求める要請書を手渡し、「確かな展望をもって進められるリーダーは、県会議員4期の経験と市長3期の実績を有する樋口市長を置いて他にいない」と力を込めて訴えた。
樋口氏は要請書を受け取ったものの、その場で明確な回答はせず、今後の検討課題としている。後援会関係者によると、樋口氏は前向きな反応を示したというが、正式な決断はこれからとみられる。
多選批判の声も
一方で、樋口氏が4選に立候補すれば、通算4期目となることから「多選批判」の声も一部で上がっている。長期間の市政運営によるマンネリ化や、新しいリーダーシップの必要性を指摘する意見もある。樋口氏はこれまで、県議4期、市長3期の計7期にわたり政治の第一線で活動してきた。
甲府市長選は来年2月の任期満了に伴い実施される。現時点で樋口氏以外に有力な候補の名前は挙がっていないが、今後の動向次第では選挙戦が激化する可能性もある。
樋口氏の実績と課題
樋口氏は市長3期の間、甲府市の活性化や子育て支援策などに取り組んできた。特に中心市街地の再開発や観光振興には一定の成果を挙げたと評価する声がある。しかし、人口減少や財政問題など、山積する課題への対応も求められている。
後援会は樋口氏の手腕を高く評価し、4選出馬を強く望んでいる。一方、市民の中には「新しい風を求める」意見も少なくなく、樋口氏の決断が市の将来を左右するとの見方もある。
今後の展望
樋口氏は今後、後援会や支援団体との調整を進めるとみられる。正式な出馬表明は秋ごろになる可能性が高い。多選批判をどうかわすか、また市政運営のビジョンをどう示すかが、樋口氏の判断に影響を与えそうだ。
甲府市長選は、地方政治における多選の是非を問う一つのケースとしても注目される。樋口氏の進退が明らかになるまで、関係者の動きはさらに活発化するものと予想される。



