夕張市、2026年度に財政再建完了へ 17年かけ322億円の借金完済見通し
夕張市、2026年度に借金完済 財政破綻から17年で再建

夕張市、2026年度に財政再建完了へ 17年かけ322億円の借金完済見通し

全国で唯一の財政再生団体である北海道夕張市は、2026年度末に巨額の借金を完済する見通しを明らかにしました。市は3月4日、2026年度当初予算案を市議会に提出し、財政再建に向けた最終段階に入ったことを示しました。

17年間にわたる財政再建計画の最終局面

夕張市は、石炭産業の衰退に伴う閉山後の後処理費用と、観光業への転換を目指した投資が重なり、財政が悪化。巨額の負債が表面化し、財政破綻に至りました。これを受け、同市は2009年度から国の管理下で財政再生団体として再建を進めてきました。

計画では、総額322億円に上る赤字を17年間で解消することを目標としており、2026年度末にこの長期にわたる財政再建が完了する見込みです。2026年度予算案では、一般会計を109億円とし、このうち25億6000万円を借入金返済に充てる方針です。

新規事業として給食費無償化を導入

予算案では、人口減少が続く地域の現状を踏まえ、新規事業として小中学生の給食費無償化に1500万円を計上しました。これは、財政再建の最終段階においても、市民生活の支援を重視する姿勢を示すものです。

夕張市の財政破綻は、地方自治体の財政運営における教訓として全国的に注目を集めてきました。同市は、産業構造の転換に伴う困難と、それに続く財政再建の長い道のりを経験してきたのです。

2026年度の借金完済が実現すれば、夕張市は財政再生団体としての指定を解除され、自立した財政運営へと移行することになります。これは、同市にとって歴史的な節目となるでしょう。