山梨県は11日、県富士山科学研究所(富士吉田市)で、山林火災の早期鎮火に向けたドローンを使った熱源捜索の検証実験を初めて実施した。今年1月に大月市と上野原市にまたがる扇山(標高1138メートル)で発生した山林火災では、鎮火まで1か月以上を要したことから、初動対応の強化が課題となっていた。
実験の概要
この日は県の担当者ら約10人が参加。同研究所内の森に設置されたホットプレートと投光機の2か所の熱源を、ドローンを使って上空から捜索した。ドローンには熱を感知するサーマルカメラが搭載されており、熱源を発見して地上を撮影した後、回収した写真と熱源の緯度・経度を示す位置情報を地図上に反映。地上部隊の消火活動に役立てる一連の流れを確認した。
今後の展望
県は今回得られた成果を精査し、実用化に向けた協議を進める方針。県消防保安課の浅川豪課長は「被害を最小限に抑えるには初動対応が重要だ。引き続き検証を重ねていきたい」と述べた。



