神奈川県川崎市にゆかりのある3ピースロックバンド「SHISHAMO(シシャモ)」が、13日と14日の両日、同市で開催するワンマンライブをもってバンド活動を終了する。会場は中原区の「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」。台風やコロナ禍で過去2回中止となった「因縁の地」だが、チケットは完売し、大きな盛り上がりを見せている。
関連イベントが市内各所で開催中
SHISHAMOは、市出身のギターボーカル宮崎朝子さん(31)、ベース松岡彩さん(30)、ドラム吉川美冴貴さん(31)の3人で活動。今週末のラストに向けて、市内各所で関連展示やイベントが開催中だ。
JR川崎駅東口の地下街「川崎アゼリア」では、「SHISHAMOを生んだ、音楽のまち・かわさき」と題し、メンバー3人の素顔が垣間見える写真を展示している。18日まで。
市役所の大型ビジョンでは、市内で撮影された4本のミュージックビデオ(MV)を上映。さらに、日没後は市庁舎ビルを「SHISHAMOカラー」の赤色にライトアップする。14日まで。
また、市のスマホアプリ「かわさきTEKTEK(テクテク)」を用いたスタンプラリーも実施中。夢見ケ崎動物公園(幸区)やとんかつ華家(高津区)など、SHISHAMOと縁が深い市内のスポットを巡る。全16カ所のうち8カ所以上を巡ると、13、14両日、等々力緑地の市ブースでSHISHAMOグッズと引き換えられる。
母校の後輩たちに受け継がれる伝統
SHISHAMOが結成されたのは幸区にある市立川崎総合科学高校。ファンの間では「OH!」のMVが同校の屋上ヘリポートで撮影されたことでも知られる。現在の軽音楽部の現役部員に解散への思いを聞いた。
SHISHAMOも使った部室「レッスン室A」の壁には、2012年の在校当時に作られたSHISHAMO(当時は柳葉魚(ししゃも))の「ティーンズロック」での優秀賞受賞を伝える壁新聞や、デビュー後の直筆サインなどが並ぶ。顧問の大沢祐介教諭(33)は「生徒たちの目標になっている。いろんな意味で、大きな遺産」と感謝する。
現在の部員数は約40人。「SHISHAMO効果」もあってか、かつてより大所帯に。現部長の斉藤青さん(17)は「解散はショック」と話す。ギターの佐藤灯さん(17)は「憧れの存在。生でライブを見たり、もっと歌声を聞きたかった」と残念がる。
現在は、7月17日の校内ライブに向けて猛特訓中。披露するのは爽やかな曲調で知られるSHISHAMOの名曲「君と夏フェス」だ。ボーカルの中村優希奈さん(17)は「かわいいのに、意思の力強さも感じる曲。あのSHISHAMOの曲なので、プレッシャーは感じる」と、いつも以上に練習に熱を込める。
2年生の松長さゆりさん(16)は「とことん楽しむ部の伝統は(当時から)変わっていないと思う。これからも、先輩たちが残してくれたものを、変わらずに受け継いでいきたい」と話した。



