ロシア、和平交渉からの離脱も視野に 次回協議が決定的な試金石
米ブルームバーグ通信は2月28日、米国の仲介によるウクライナ和平交渉が停滞する中、ロシアが交渉からの離脱を視野に入れていると報じた。複数の関係筋によれば、最大の対立点である領土問題について、近く予定される3カ国高官協議でウクライナ側が譲歩姿勢を示さない場合、ロシアが交渉を打ち切る可能性があるという。
焦点はドンバス地域の扱い 双方の立場に大きな隔たり
和平交渉では、戦闘が続くウクライナ東部のドンバス地域、すなわちドネツク州とルハンスク州の扱いが焦点となっている。ウクライナ側は、現在の前線で戦闘を停止し、その後で領土交渉に入るべきだと主張している。一方、ロシア側は同地域全域からのウクライナ軍の撤退と領土の割譲を求めており、双方の立場には大きな隔たりが存在する。
この膠着状態は、今年1月以降に3度実施された3カ国協議でも解消されず、領土問題を巡る双方の姿勢は堅持されたままで、膠着感が強まっている。特に、ウクライナのゼレンスキー大統領は領土問題での妥協を拒否する姿勢を繰り返し表明しており、譲歩すべきはロシア側だとの認識を示している。
米政権の圧力とウクライナの抵抗 交渉の行方に不透明感
トランプ米政権はウクライナに対して早期妥結への圧力を強めているが、ゼレンスキー大統領はこれに抵抗する構えを見せている。この状況下で、次回の3カ国協議は和平プロセス全体の行方を左右する決定的な試金石となり得る。関係筋は、ウクライナ側が譲歩しなければ、ロシアが交渉離脱に踏み切る可能性が高いと指摘している。
国際社会では、和平交渉の停滞が長期化すれば、ウクライナ侵攻のさらなる泥沼化を招く懸念が高まっている。今後の動向に注目が集まる中、外交的な突破口を見いだせるかが大きな課題となっている。



