ロシア軍、3月のウクライナ領土拡大がゼロに 米研究所が進軍鈍化を分析
欧州メディアは2日、ロシア軍が2026年3月、ウクライナ侵攻において占領地域を広げられなかったと報じた。この1カ月単位で領土を拡大できなかったのは、実に2年半ぶりの出来事である。米シンクタンクの戦争研究所が提供したデータを基に、ウクライナ側が逆に9平方キロメートルを奪還したと分析されており、ロシア軍の進軍が明らかに鈍化していることが浮き彫りとなった。
領土獲得のペースが大幅に低下
報道によれば、ロシア軍は今年1月に約320平方キロ、2月に約120平方キロのウクライナ領をそれぞれ獲得したものの、1月から3月までの合計では、昨年同時期の半分程度に留まったという。このデータは、戦争の長期化に伴い、ロシア側の攻勢が次第に弱まっている可能性を示唆している。
戦争研究所の分析では、ウクライナ軍の抵抗が強化され、防衛ラインが効果的に機能していることが、ロシアの領土拡大を阻む一因と指摘されている。また、国際社会からの支援や武器供与がウクライナの戦力を底上げし、戦況に変化をもたらしていると見られる。
進軍鈍化の背景と今後の見通し
専門家は、ロシア軍の進軍鈍化について、以下の要因が考えられると述べている。
- 兵員と装備の消耗:長期戦により、ロシア側の人的・物的資源が疲弊している可能性。
- ウクライナ軍の戦術的改善:欧米からの軍事支援を活用し、防衛能力が向上。
- 国際的な圧力:経済制裁や外交的孤立が、ロシアの戦争継続能力に影響を与えている。
この状況は、ウクライナ侵攻が膠着状態に陥りつつあることを示しており、和平交渉や停戦協議への動きが加速する可能性もある。しかし、ロシア側が新たな攻勢を仕掛ける懸念も残っており、今後の戦況には注意が必要だ。
欧州メディアは、今回のデータを基に、戦争の趨勢が変化しつつあると強調。ウクライナ側の反撃が効果を上げている一方で、民間人への被害やインフラ破壊は続いており、人道危機の解決が急務であると指摘している。



