米高官が中国の秘密核実験を指摘 2020年新疆付近の揺れ観測が根拠
中国の秘密核実験を米高官が指摘 新疆付近の揺れ観測が根拠

米高官が中国の秘密核実験を指摘 2020年新疆付近の揺れ観測が根拠に

米政府高官は17日、中国が2020年に秘密裏に爆発を伴う核実験を実施したと判断した根拠を明らかにした。その根拠は、中国の核実験場がある新疆ウイグル自治区に隣接するカザフスタンで観測されたマグニチュード(M)2・75の揺れであると説明した。

揺れ観測が核実験の特徴と一致

米国務次官補(軍備管理・不拡散担当)がシンクタンクのハドソン研究所で行った講演によると、この揺れは中国のロプノル核実験場近くにあるカザフスタンの観測所で検知された。高官は、この揺れが「一定の出力を持つ核爆発実験の特徴と一致」したと指摘し、中国による秘密裏の核実験の証拠として位置づけた。

米国の核実験再開判断に影響

さらに、米国が核実験を再開するかどうかの判断において、中国のこうした動向が重要な基準の一つになるとの見解を示した。これは、米国の核政策に中国の行動が直接的な影響を与える可能性を暗示しており、国際的な軍備管理の緊張を高める要素となっている。

隠蔽措置に関する分析も公表

米国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)は今月6日、中国が2020年6月22日に核実験を実施し、その事実が発覚しないよう隠蔽措置を講じたとする分析を公表していた。今回、米側がその根拠の一端を具体的に示したのは初めてとみられ、中国の核活動に対する米国の監視が強化されていることを浮き彫りにしている。

この発表は、中国と米国の間で核開発をめぐる対立が深まっていることを反映しており、今後の国際的な安全保障環境に大きな影響を与える可能性が指摘されている。専門家は、こうした動きが核不拡散条約(NPT)の枠組みに与える影響について懸念を表明している。