ハバナ症候群の謎に迫る研究者の実験で新たな展開
ワシントン・ポスト紙が2026年2月16日に報じたところによると、ノルウェーの研究者が2024年、ハバナ症候群と呼ばれる体調不良の原因解明を目指し、自らを実験台にした秘密裏の検証を行った。この実験では、強力なマイクロ波パルスを放出する装置を使用し、研究者は体調不良が生じるかどうかを検証したという。
実験の詳細と結果
研究者は、マイクロ波パルスが人体に無害であることを証明しようと試みたが、逆にハバナ症候群に似た神経症状に見舞われたとされる。具体的な症状としては、頭痛やめまいなどが報告されており、この結果はノルウェー政府を通じて米中央情報局(CIA)に報告された。報告を受け、ホワイトハウスや米国防総省の当局者がノルウェーを訪れ、調査を進めている模様だ。
ハバナ症候群は、2016年に在キューバ大使館で初めて報告されたことを発端に、米大使館員や情報機関職員らが原因不明の頭痛などを訴えるケースが相次いだことから名付けられた。2020年には、米国の専門家委員会が報告書で、指向性パルス高周波エネルギーが原因として最も妥当だとの見方を示している。一方、CIAは2022年に中間報告書をまとめ、外国の敵対勢力による攻撃の可能性は低いと結論づけたが、今回の実験結果はこの見解に新たな疑問を投げかけている。
国際的な関心と今後の展望
この実験は、ハバナ症候群の原因究明に向けた国際的な取り組みの一環として注目されている。研究者の勇気ある行動により、マイクロ波パルスと神経症状の関連性がより明確になりつつある。今後、米国やノルウェーを中心とした共同調査が進められることで、以下の点が期待される。
- 症状のメカニズムの解明
- 予防策や治療法の開発
- 国際的な安全保障への影響評価
ハバナ症候群は、単なる健康問題ではなく、外交や防衛にも関わる重要な課題として、各国の関心を集め続けている。今回の実験結果が、さらなる科学的検証を促し、真相解明への道筋を開く可能性がある。