三浦璃来選手の金メダル、空手で培った集中力が結実 宝塚市長「市の誇り」と称賛
三浦璃来選手の金メダル、空手の集中力が結実 市長「誇り」

三浦璃来選手の金メダル、空手で培った集中力が大逆転劇に結実

ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペアで、兵庫県宝塚市出身の三浦璃来選手(24)が、パートナーの木原龍一選手(33)とともに金メダルを獲得した。前日のショートプログラム5位からの大逆転劇を演じた17日、出身地の兵庫県では感動の輪が広がり、関係者からは称賛の声が相次いだ。

空手教室で培った集中力がフィギュアに活かされる

三浦選手は5歳でフィギュアスケートを始め、心と体を鍛えるために小学4年から2年間、空手教室「龍舞会」に所属していた。当時を指導した味地淳夫代表は、テレビで教え子の演技を見守り、金メダル獲得に「すばらしい演技でアスリートとしての頂点を極めた」と喜びを語った。

味地代表は「体はほかの子より一回り小さかったが、運動神経がよく、教えたことをすぐに吸収していた」と振り返る。小学5年では大会で準優勝するほどで、「空手で培った集中力や闘争心が今につながっているならうれしい」と、フィギュアスケートでの活躍との関連性に期待を寄せた。

4年前の誓いを最高の形で実現

三浦選手は2022年の北京五輪で団体銀メダル、ペア7位入賞を果たし、市特別賞を受賞。当時、市役所での贈呈式で「4年後、8年後の五輪でペアでメダルをとりたい」と誓っており、今回の金メダルでその言葉を最高の形で結実させた。

木原選手が三浦選手を空中に投げる「スロージャンプ」について、三浦選手は「自力で跳ぶ高さとは比較にならないので、投げられて楽しい。跳んで、着地が決まった時のスカッとする感じが好き」と語っており、この日も見事に成功させた。

出身地の宝塚市長「市の誇り」と称賛

森臨太郎宝塚市長は優勝を受けて、「市の誇り」と評価するコメントを発表。「柔らかく優しい表情、その中に感じる強さが、氷の上で輝いていた。多くの人に元気と勇気を与えてくれた」と快挙をたたえた。市は早速、ペアの金メダルと団体の銀メダルを祝福する横断幕を発注した。

斎藤元彦兵庫県知事も「深い信頼関係と日々の研さんが結実した素晴らしい演技となった。団体戦に続く大舞台での果敢な演技に、あらためて大きな拍手を送る」とのコメントを出し、県民としての誇りを表明した。

フィギュア関係者も後進への期待を寄せる

フィギュアスケート関係者からも喜びの声が聞かれた。兵庫県出身で五輪出場経験もある国際スケート連盟名誉委員の平松純子さん(83)は「日本のフィギュアではペア競技は遅れていて、大変な環境を開拓し、強くなるために努力してきた」と称賛。

さらに「かつて伊藤みどりさんや浅田真央さんに憧れた子どもたちがいたように、世界のチャンピオンを見てペア競技を始める子どもたちがたくさん出てきてほしい」と、りくりゅうペアに続く後進への期待を語った。

三浦璃来選手の金メダルは、空手で培った精神力と技術が、フィギュアスケートの頂点で花開いた瞬間として、多くの人々に感動を与えている。