アフガンへランドセル贈る事業23年目、「今年が一番厳しい」と担当者 高梨沙羅選手も参加
使い終わったランドセルを全国から送ってもらい、政情不安の中で学校に通うアフガニスタンの子どもたちに贈る人道支援事業が続けられている。この事業は2004年に始まり、これまでに約17万個のランドセルが現地の子どもたちの手に届けられてきた。
中東情勢の緊迫化で「一番難しい年」に
4日、人工皮革を製造販売するクラレが横浜市中区南本牧の倉庫で発送の準備作業を行った。今年で23年目を迎えるが、周辺の紛争が激化しているため、事業の当初から関わっている広報担当者は「これまでで間違いなく一番難しい年だ」と語った。
米国とイスラム国によるイランへの攻撃を機に中東情勢が緊迫していることから、例年秋から冬にかけて現地の子どもたちの手に届くよう発送しているが、今年は安全で適切な輸送手段を探している状況だ。「あきらめずにタイミングを待つ」と担当者は強調した。
180人のボランティアが6142個を箱詰め
この日は新入社員を含むクラレの社員らボランティア180人が作業に参加。宗教上の理由から豚革製品と傷んでいるものを丁寧に検品して除き、6142個のランドセルを箱詰めした。
仕分け作業では、全国から寄せられたランドセル一つひとつを確認し、アフガニスタンの子どもたちが安心して使える状態かどうかをチェックする慎重なプロセスが行われた。
高梨沙羅選手もクラレ社員として参加
同社に所属するスキージャンプの高梨沙羅選手もこの日の作業に加わった。クラレの社員として、他のボランティアと共にランドセルの仕分けや箱詰め作業に従事した。
高梨選手の参加は、アスリートとしての知名度を活かした社会貢献活動の一環として注目を集めている。彼女は真剣な表情で作業に取り組み、人道支援への思いを新たにしていた。
この事業は、単なる物資の提供にとどまらず、教育の機会を求めるアフガニスタンの子どもたちへの継続的な支援として、23年間にわたり続けられてきた。国際情勢の変化に直面しながらも、関係者たちは「子どもたちの笑顔のために」と活動を続けている。



