【ワシントン=本間英士】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は11日、複数の関係者の話として、アラブ首長国連邦(UAE)が4月上旬、秘密裏にイランを攻撃していたと報じた。攻撃対象には、ペルシャ湾のラバン島にある石油施設が含まれていたという。
攻撃の詳細
同紙によると、この攻撃により石油施設で大規模な火災が発生し、施設の大部分が機能停止に追い込まれた。攻撃は米国とイランの一時停戦合意が発表された後に行われたものの、米国はUAEの攻撃参加を歓迎したとされる。
UAEの公式見解
一方、UAEはこの攻撃について公式には認めていない。イランは2月末の米国とイスラエルによる攻撃開始後、UAEを含む湾岸諸国などに対して報復攻撃を実施。その報復は特にUAEに集中し、イスラエル向けを上回る2800以上のミサイルやドローン(無人機)が使用されたという。
イランメディアの報道
イランメディアは4月8日、ラバン島の製油所が攻撃を受け、火災が発生したと既に伝えていた。今回の米紙報道は、その攻撃がUAEによる秘密作戦であった可能性を浮き彫りにしている。
関係筋によれば、UAEは長年にわたりイランの地域的影響力に警戒感を強めており、今回の攻撃はその緊張の高まりを示すものとみられる。しかし、UAE政府は公式声明を出しておらず、今後の対応が注目される。



