中東情勢の影響でエンジンオイル不足、交換停止や純正切り替えも
中東情勢でエンジンオイル不足、交換停止や純正切り替え

中東情勢の影響が、県民生活にじわじわと忍び寄っている。自動車に欠かせないエンジンオイルの供給不足もその一つだ。島根県松江市交通局では、価格が安い社外オイルの購入が難しくなり、価格が高い純正オイルに切り替えざるを得ない状況になっている。カー用品を取り扱う店では入荷のメドが立たず、オイル交換に応じられないケースも見受けられる。

市交通局の現状

「在庫がなく、入荷の見込みも立っていない」。5月上旬、市交通局の担当者は取引業者からそう連絡を受けたという。市交通局は現在、53台の路線バスと12台の貸し切りバスを運行している。エンジンオイルは2万2000キロの走行距離をメドに交換しており、1台の使用量は1回の交換で20リットル。1缶(200リットル)が5万円と10万円の2種類を購入しているが、入荷の見通しが立たなくなったのは社外オイルで、ディーラーを通じて購入している純正オイルは当面、問題ないという。

市交通局の工場で保管されているエンジンオイルの残量は、社外が5台分にあたる100リットル、純正が9台分の180リットルだ。同局運輸課の川上貴史課長は「オイル不足を理由に便数を減らしたり、路線を絞ったりすることはできない」としたうえで、「安全運行を最優先に、オイル交換の頻度については見直す必要が出てくるかもしれない」と話した。

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カー用品店の対応

一方、県内のカー用品店の中にはエンジンオイルの在庫がなくなり、オイル交換の受け付けを停止しているところも出始めている。松江市内の店では、仕入れ業者から「注文を受けられない」と連絡が入った5月のゴールデンウィーク明け以降、「しばらくの間、当店でのオイル交換作業を休止させていただきます」と状況を説明する看板を設置した。店長は「こんなことは初めて。お客さんには迷惑をかけているが、一刻も早く、状況が改善するよう祈るしかない」と話す。

松江市内にある別のカー用品店では、本社に発注した4月分がいったん取り消され、4~6月分が前年同月比の7割程度に減らされたという。しかも、入荷可能なオイルは社外だけで、利用者からの希望が多い純正の入荷は見通しが立っておらず、担当者は「7月以降の入荷は社外、純正ともに全くの未定」と不安そうに話していた。

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