パリの裁判所は21日、2009年にブラジル・リオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機が大西洋上に墜落し、乗客乗員228人が死亡した事故の控訴審判決で、過失致死罪に問われたエールフランスと機体を製造した欧州航空機大手エアバスへの1審無罪判決を破棄し、逆転有罪を言い渡した。フランスメディアが伝えた。
裁判所の判断
裁判所は「事故の全面的な責任を負う」として、両社にそれぞれ過失致死罪の罰金最高額に当たる22万5000ユーロ(約4100万円)の支払いを命じた。1審では両社に落ち度はあったが「事故との因果関係は立証されなかった」として無罪が言い渡されていたが、控訴審ではその判断が覆された。
両社の対応
両社は判決を不服として、最高裁に当たる破棄院に上告する方針を示している。これにより、法廷闘争はさらに長期化する見通しだ。
遺族の反応
2023年4月の1審無罪判決に対し、犠牲者の遺族らは失望や怒りを示していた。今回の逆転有罪判決に、遺族からは一定の評価が出ているが、完全な満足には至っていない。
事故の経緯
2009年6月1日、エールフランス447便(エアバスA330型機)はリオデジャネイロからパリへ向かう途中、大西洋上空で速度計の凍結など複数の要因が重なり、操縦不能に陥って墜落した。全乗客乗員228人が死亡し、フランス民間航空史上最悪の惨事となった。
事故原因を巡っては、パイロットの対応ミスや機体設計の問題が指摘され、両社の責任が長年にわたって争われてきた。



