国際オリンピック委員会(IOC)は7日、ウクライナ侵攻を続けるロシアの同盟国であるベラルーシに対する国際大会参加制限の勧告を、全面的に解除すると発表しました。これまでIOCは、ベラルーシ選手に対して個人資格の「中立選手」としての出場のみを認め、国を代表する形での参加は認めないよう、国際競技連盟(IF)や大会主催者に勧告していました。
解除の理由と背景
IOCは「ベラルーシ・オリンピック委員会は健全で、五輪憲章を順守している」と指摘し、2028年ロサンゼルス五輪の予選期間が今夏に始まることも考慮したと説明しています。これにより、ベラルーシは国を代表して国際大会に参加することが可能となります。
ロシアへの制限は継続
一方、ロシアについては、IOCが同国オリンピック委員会(ROC)を引き続き資格停止としていることや、ドーピング問題への懸念があることを理由に、制限解除を見送りました。ロシア選手は引き続き中立選手としてのみ参加が認められます。
過去の経緯
IOCは2024年パリ五輪と、今年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪では、侵攻を支持しないことなどの条件をクリアした少数の中立選手の出場を容認していました。今回の決定は、ベラルーシに対する姿勢を大きく転換するものです。
この決定は、国際スポーツ界に波紋を広げています。ウクライナは強く反発しており、今後の国際大会における政治的影響が注目されます。



