イスラエル、ハマス幹部標的に空爆 ガザ和平停滞で圧力強化
イスラエルのネタニヤフ首相は15日、パレスチナ自治区ガザ地区において、イスラム組織ハマスの軍事部門幹部を標的にした空爆を実施したと正式に発表した。この作戦は、ガザに残るハマスの最高位司令官を狙ったもので、中東メディアの報道によれば、標的となったのはイズ・ハダド氏とされる。
米国主導のガザ和平計画がハマスの武装解除を巡って停滞している現状を受け、イスラエルは軍事的圧力を一段と強める方針を示している。今回の空爆はその一環とみられ、和平交渉の行方に影響を与える可能性がある。
標的のハダド氏、死亡か
イスラエルメディアは治安当局者の情報として、北部ガザ市での攻撃でハダド氏が死亡した兆候があると伝えた。一方、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ市の住宅ビルが空爆を受け、少なくとも7人が死亡、50人以上が負傷する被害が出ている。
ハダド氏は2023年10月に発生したイスラエルへの奇襲攻撃を首謀した一人とされており、イスラエル軍は75万ドル(約1億1900万円)の懸賞金をかけて行方を追っていた。2025年5月にガザ地区トップのムハンマド・シンワール氏が空爆で殺害された後、ハダド氏がその後任として司令官に就任。現在はハマスの重要な意思決定に関与しているとされる。過去に何度も暗殺を逃れてきたことから、「幽霊」との異名を持つ。
イスラエル政府は、今回の空爆が和平交渉におけるハマスの姿勢を変えさせることを期待しているが、停戦合意への道筋は依然として不透明な状況が続いている。



