【ワシントン共同】米メディアの報道によると、南部テネシー州議会は7日、連邦下院選挙の区割りを変更する法案を可決し、リー知事(共和党)の署名により成立した。この措置は、民主党を支持する傾向が強い黒人有権者の影響力を弱めることを目的としている。
共和党が全議席独占の可能性
新たな区割りにより、共和党に有利な選挙区が一つ増加し、テネシー州に割り当てられた9議席すべてを共和党が独占する可能性が出てきた。現在、民主党は州内で唯一の議席を保持しているが、新区割りではその選挙区が細かく分割され、保守的な選挙区に組み込まれることになる。
影響を受ける地域
民主党が現在議席を持つ選挙区には、黒人が過半数を占めるメンフィスなどの地域が含まれている。今回の区割り変更により、これらの地域の投票力が分散され、民主党の議席獲得がさらに困難になると見られる。
抗議活動と混乱
法案可決に対し、7日には州議会に抗議者が詰めかけ、人種差別だと訴える声が上がった。警察が出動するなど、一時混乱した状況となった。批判派は、この区割り変更が投票権を侵害し、人種差別的な意図に基づくものだと非難している。
全米で9番目の区割り変更
今回のテネシー州の区割り変更は、全米で9番目の事例となる。近年、各州で党派的な区割り(ゲリマンダー)が問題となっており、司法判断や住民訴訟に発展するケースも増えている。



