チリ政府、ハンタウイルス集団感染の国内感染を否定 「アンデス型」確認も潜伏期間一致せず
チリ政府、ハンタウイルス集団感染の国内感染を否定

南米チリの保健省は7日、大西洋を航行中のクルーズ船で発生したハンタウイルスの集団感染疑惑に関し、発症者がチリ訪問中にウイルスに感染した可能性を否定する声明を発表した。この船では複数の乗客がハンタウイルスに感染した疑いがあり、国際的な注目を集めている。

確認されたウイルスは「アンデス型」

隣国アルゼンチンの保健省によると、患者から確認されたのは「アンデス型」ハンタウイルスであり、これまでアルゼンチンとチリでのみ感染例が報告されている。アンデス型は他のハンタウイルスと比較してヒトからヒトへの感染が確認されている点で特徴的であり、公衆衛生上の懸念が高まっている。

発症者の旅行歴と潜伏期間の分析

船内の発症者は、昨年11月から今年4月にかけてアルゼンチン、チリ、ウルグアイの3カ国を訪問していた。チリ保健省は、発症者のチリ訪問時期とウイルスの潜伏期間が重ならないと指摘し、「チリ国内で感染したということはないと考えている」と強調した。ハンタウイルスの潜伏期間は通常1~5週間とされており、詳細な疫学調査が行われている。

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アルゼンチンでの感染拡大とチリの状況

アルゼンチンでは昨年からアンデス型ハンタウイルスの感染が拡大しており、複数の死亡例も報告されている。一方、チリでは2019年を最後にアンデス型の感染は確認されておらず、今回の集団感染がチリ国内での新たな感染拡大につながる可能性は低いとみられている。

ウルグアイも国内感染を否定

ウルグアイのルステンベルグ保健相も7日、国内での感染の可能性を否定する声明を発表した。これにより、3カ国すべてが自国での感染発生を否定する形となった。

感染源はアルゼンチン南部か

AP通信によると、船内の発症者はアルゼンチン南部の都市ウスアイアでバードウオッチングに参加しており、アルゼンチン保健省はその際に感染した可能性があるとみている。ウスアイアはパタゴニア地方に位置し、野生のげっ歯類がハンタウイルスの自然宿主として知られている。現在、アルゼンチン当局は感染経路の特定に向けて調査を進めている。

ハンタウイルス感染症は、発熱、筋肉痛、呼吸困難などの症状を引き起こし、重症化すると死に至ることもある。今回の集団感染を受け、関係国は連携して対策を強化している。

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