但馬最古の弥生遺跡で朝鮮半島系土器発見 稲作伝えた渡来人の関与示唆
但馬最古の弥生遺跡で朝鮮半島系土器 稲作伝えた渡来人の関与示唆

但馬最古の弥生遺跡で朝鮮半島系土器を確認

兵庫県豊岡市駄坂にある弥生時代の「駄坂川原遺跡」の出土品に、朝鮮半島に起源を持つ土器が含まれていることが、神戸女子大学の斎藤瑞穂准教授(考古学)らの研究チームの調査で明らかになった。この遺跡は但馬地域で最も古い稲作導入が確認された遺跡であり、今回の発見は、稲作を伝えた集団に渡来系の人々が含まれていた可能性を示す重要な資料となる。

発見の経緯と意義

駄坂川原遺跡は六方川の河川敷や周辺農地に広がる遺跡で、昨年の調査で弥生時代前期から中期前半の米や稲籾が発見され、中国大陸や朝鮮半島から伝わった稲作が但馬地域に波及したことが確認されていた。今回、豊岡市が保管する過去の出土品を再分類したところ、「円形粘土帯土器」の破片2点が含まれていることが判明。これは土器の口部分に粘土紐を巻き付けた特徴を持つ朝鮮半島系の土器で、韓国の研究者との共同分析により断定された。

円形粘土帯土器は弥生時代前期末から中期初頭(紀元前4世紀頃)の弥生土器と共に出土しており、朝鮮半島との交流を示す証拠とされる。日本海側では島根県や新潟県などで発見例があるが、近畿地方北部では初の確認となる。

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今後の展望

斎藤准教授は「誰が但馬に稲作を伝えたのかを考える上で、極めて重要な発見だ。渡来人の活動実態は未解明な部分が多いが、彼らが農耕の伝播に何らかの役割を果たした可能性を示唆している」と述べている。

この研究成果は、6月13日に豊岡市日高町の市立歴史博物館で開催される斎藤准教授の講演会「駄坂川原遺跡の調査からみた但馬農耕の起源」で報告される。講演会は予約優先で、参加無料。問い合わせは歴史博物館(0796-42-6111)まで。

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