イスラエル軍とレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの交戦が再開してから2日で3カ月が経過した。4月に停戦合意が発効したものの、イスラエル軍は攻撃を継続し、レバノン南部での侵攻を拡大している。レバノン保健省の発表によれば、交戦再開後の死者は少なくとも3370人に達し、負傷者は1万人を超えた。経済的な打撃も深刻化している。
戦略的要衝を掌握
イスラエルのカッツ国防相は5月31日、レバノン南部の要衝であるボーフォート城跡を掌握したと表明した。この場所は南部を東西に流れるリタニ川の北に位置し、戦略的に重要な地点だ。ネタニヤフ首相は侵攻を強める考えを示しており、今後の展開が注目される。
住民の窮状
レバノン南部サイダで避難生活を送るハッサンさん(45歳)は「収入はなく、貯金で暮らしている」と語った。彼は南に約35キロ離れたティールでパソコン店を営んでいたが、現在は営業を停止している。また、ティールに所有するアパートも借り手がつかない状況だ。ハッサンさんは交戦が続けば「破産する」と危惧し、パレスチナ自治区ガザを2023年からの戦闘で破壊したイスラエル軍が、レバノンで「同じことをしている」と非難した。



