三井化学、エチレン減産開始 ホルムズ海峡封鎖で原料ナフサ調達難
三井化学がエチレン減産 ホルムズ海峡封鎖で原料調達難

三井化学がエチレン減産を開始 ホルムズ海峡封鎖で原料調達に深刻な影響

三井化学は3月10日、千葉県市原市と大阪府高石市にあるエチレン生産設備において、減産を開始したことを正式に明らかにしました。この措置は、中東の要衝であるホルムズ海峡が事実上封鎖されたことにより、エチレンの主要原料であるナフサの調達量が減少することが確実視されているためです。エチレンは自動車部品のバンパーから、化粧品や食品の容器に至るまで、幅広い産業分野で不可欠な基礎化学品として利用されています。

年間100万トンの生産能力に影響 国内化学産業に波及する懸念

三井化学の千葉と大阪の設備は、合わせて年間約100万トンのエチレン生産能力を有しています。ナフサは原油を精製して得られる製品であり、同社は中東からの輸入を中心に調達を進めてきました。ホルムズ海峡の封鎖は、この重要なサプライチェーンに直接的な打撃を与えることになります。

国内の化学産業では、すでに三菱ケミカルが茨城県の拠点でエチレンの減産に踏み切っており、業界全体に影響が広がりつつあります。さらに、石油元売り大手の出光興産は、取引先に対してナフサの供給に影響が生じる可能性があることを通告しました。これにより、エチレン以外の派生化学品の生産にも波及するリスクが高まっています。

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国際情勢の緊迫化が国内経済に直撃 今後の対応が焦点に

ホルムズ海峡は世界の原油輸送の約3分の1が通過する戦略的な海域であり、その封鎖はグローバルなエネルギー市場に大きな混乱をもたらしています。三井化学の減産決定は、こうした国際情勢の緊迫化が、日本の基幹産業である化学分野に直接的な影響を及ぼしていることを如実に示す事例です。

企業側は代替調達先の確保や在庫管理の強化に努めていますが、長引く封鎖状態が続けば、さらなる生産調整やコスト上昇を余儀なくされる可能性があります。政府や業界団体は、サプライチェーンの安定化に向けた緊急対策を急ぐ必要に迫られています。今後のホルムズ海峡を巡る情勢と、国内企業の対応が注目されるでしょう。

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