森ビル(東京)は20日、向後康弘取締役常務執行役員(58)が社長に昇格する人事を発表した。辻慎吾社長(65)は代表権のない会長に就く。6月23日に開く株主総会を経て正式に決定する。社長交代は約15年ぶりとなり、世代交代による経営刷新が図られる。
新社長の経歴と抱負
向後氏は慶應義塾大学卒業後、1991年に森ビルに入社。執行役員などを経て、2025年6月から取締役常務執行役員を務めてきた。東京都出身の58歳。これまで東京の複合施設である虎ノ門ヒルズや麻布台ヒルズの再開発事業などに携わり、都市開発の第一線で活躍してきた。
東京都内で開かれた記者会見で、向後氏は「これまでのヒルズの価値向上に取り組むとともに、都市づくりを支える人材を成長させていかないといけない」と抱負を述べ、今後のビジョンを示した。
経営体制の変更
今回の人事により、辻慎吾社長は代表権のない会長として、経営の助言や監視役を担う。森ビルはこのトップ交代を通じて、新たな成長戦略を推進する方針だ。株主総会での承認を経て、新体制が正式にスタートする。



